離乳食を始めて数カ月たつのですが、赤ちゃんは手づかみでご飯をたべます。マナーとしてもやめさせた方がいいのでしょうか?

離乳食に慣れてきて食事の仕方にも変化が見られる
いろいろな離乳食を食べられるようになって、子どもも新しい食材を気に入って食べてくれることが多くなりました。
離乳食を始めてすでに数か月経っていて、今では自分でご飯を取って食べようとします。
スプーンなどはあまり使いたくないようで、手づかみでつかんで食べて、口も手も、顔中も汚してしまいます。
あまり手づかみでご飯を食べるというのは、マナーとしていいことではないので、このままでいいのか考えてしまいます。
果たして手づかみで食べないように教えた方が良いのか、このまま放っておけばいつしか直るものなのか考えてしまいます。
どうしたらいいでしょうか?
手づかみで食べることで学べることも多くある
離乳食を食べるようになってきたら、どの赤ちゃんも自分の手でつかんで食べようとするものです。
親がスプーンで口まで持っていってあげようとしても、スプーンをつかんだり、食材を勝手につかんだりして自分の手で食べたいという様子を示すこともあります。
確かに、こうした手づかみでご飯を食べるというのは、大人にとって見ればマナー違反なのですが、赤ちゃんにとっては普通のことですので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。
かえって、赤ちゃんが手を使ってご飯を食べるということにはプラスの側面もあります。
赤ちゃんの手はとても敏感なセンサーなようなもので、大人の3倍もの敏感さを持っているとされています。
それだけ、手で何かをつかむというのは大事な作業で、その触感から成長に必要な何かを学び取っているのです。
ご飯というのは、単にしょっぱい甘いなどの味覚だけでなく、触感というのもとても大事な要素で、料理の出来が味よりも食感で決まることさえあります。
そのために、赤ちゃんが口だけでなく手もつかって、いろいろな食材の触感を覚えるというのは、とても大事な経験と言うこともできるでしょう。
見た目にはちょっと困ってしまう状況かもしれませんが、手でつかむことによって何かを覚えていると思えば広い心で見られるようになります。
無理にやめさせなくて大丈夫
また、赤ちゃんは本来の性質として手でつかんでご飯を食べたがるものですので、逆にその傾向を利用することもできます。
つまり、手でつかんで食べる形で離乳食を用意するのです。
ご飯もおにぎりのように丸めて、もちろん赤ちゃん用にかなりのミニ再座右に握ってあげれば、自然な形で手を使って食べるようになります。
また、徐々にスプーンを使ってご飯を食べるのを覚えられるように、スプーンを握らせるということも同時に行っていくことができます。
その際には、振り回して目などに入れないようにしっかりとそばで見ていてあげることが大事です。